「非認知能力」という「人間力」を育む幼児教育
投稿日:2018.09.26
こんにちは。
子育てママの働くオフィス【peekaboo】代表の小村佳子です。
最近もっぱら幼児教育に興味があり、本を読んだり文献を調べたり研修会やセミナーに参加したりと活動していました。
と言いますのも、来年度peekabooせせらぎ保育園内にpeekaboo幼稚園を設立することになり、
「子どもに必要な教育ってなんだろう?」
「日本の教育って果たして正しいの?」
「私の常識って世界の常識?」
「最近保育指針変わったけどそもそもなんで?」と思ったところからでした。
そもそも、私自身も3歳、1歳の息子の母ですが、子育てに関しては親の受け売りや「なんだかよさそう…」みたいな感じで進んできていた気がします。
保育園を運営する身として、今後小学校へ送り出す幼稚園を運営する身として、「根拠」を知りたいと思っていたところ勉強を進める中で様々な気づきがありました。
※非認知能力という言葉は2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン教授が提唱している言葉です。
まずは「このままじゃ自分の息子が危ない!!」と感じたこちらのデータ。
出展元:26年内閣府
諸外国に比べて、著しく低い結果となっています。
自分自身に満足している=自己肯定ですが、その数値が日本は45.8%と半分以上の方が自己肯定の低い結果に。。。
この結果を見られて「日本人って奥ゆかしいからでは?」などというかたもいますが、日本人が誇りを持ってそうな図表4のデータも全般的に低く、図表5の結果を見て更にかなり問題だと感じてしまいました。。。
つまり、このままの日本社会での子育てをしていると「挑戦心の低い子どもが半分は育つ」ってことですよね?
経営者や管理職の方は大きく頷けるデータかと思います。
「なんだか、意欲的な人が少ないな…」と思ってらっしゃる方がいたら、それは日本人の半分がそうなので仕方のないことなのです。。。
(なんだか寂しいですがこれが現実なんですね…。そして、このデータは10年以上変わらず日本は最下位を更新中だそうです)
それが私の感じた、「このままじゃ自分の息子が危ない!!」ということでした。
そして、何故そういった思考の大人が育つのかは幼少期の教育、、、つまり6歳までの教育が肝心ということが調べる中で分かってきました。
どれだけ、小学校・中学校・高校になって「頑張ってほしい!」とか「なんで心折れちゃったの!」って慌てても、時すでに遅し…なんですよね。
夫婦共働きが増えている今、核家族化が進んでいる今、保育園や幼稚園の担う責任は大きなものになっています。
「なんでこんなことになってしまったのか?」と疑問に思いましたが、歴史を振り返る中で大きく頷ける背景がありました。
そもそも、日本は戦争をしてきた国なので「洗脳」されてきた過去があります。
「右向け右。左向け左。」
と、強制され思考することは止められ、インプットばかりの教育がメインとなりました。
その後、敗戦後もアメリカに占領されアメリカの言う通りになってきた背景は言うまでもありません。
(公式ホームページでは戦争のことに触れすぎるわけにいきませんが、もっと根深い歴史背景があります)
日本の教育はティーチングであり、諸外国の教育はコーチング。
教える教育なのか、導く教育なのか…ここに大きな差がうまれているのです。
私の中で導きだされた答えがありました。
✔幼児教育は必要
でも、必要なのは
✔人間力を育む幼児教育が必要
ということでした。
では、保育現場で、家庭でどうやったら人間力をつけることができるのでしょうか?
それにもいくつかのテクニックがあります。
0歳~6歳、それぞれ子どもが育っていくステップがあります。
そのステップを深く理解し、保育に従事していきたいですね。
親以外に3人の人が存在して、初めて子どもの社会は成り立つそうです。
そして、大いに集中し思考し没頭する環境を提供すること。
子どもの「できた!」の成功体験のために思考を止めない環境も大事です。
保育園や幼稚園で過ごす、いきなりの給食の時間。
子どもの思考をストップさせるお片付け~♪の歌や次のカリキュラムに進むための全体適正の活動。
見本を見せられたあとの工作。
与えられたオモチャでの遊び。
安全ばかりを考慮した活動。
「年長さんだったら、ここまではしなきゃいけない」という職員の想いでの全体適正活動。
どれも子どもの自己肯定や人間力を育む中ではマイナス効果があります。
3歳ごろからは自立が育まれる時期に突入するので、余計に環境要因に大きく左右されてきます。
3歳からの自立する心。
4歳での我慢する心。
5歳での思いやりの心。
そして、6歳での自信へ繋がる大事な時期をpeekaboo幼稚園では1学年6名の少人数保育を採用しました。
(0歳~2歳は育まれる部分が違うので、少人数を採用していません)
全体適性ではなく、個別適性。
個人尊重。個性尊重。
こうした理念を掲げている園は多いと思いますが、本当の意味で現場が実践できていない事実もよく知っています。
本当の個性尊重をするためには少人数保育じゃなければできないことが分かってきました。
話し出せばキリがありませんが、大事なのは今!
子どもは勝手には育ちません。
環境が育てます。
私自身も最近ようやくアウトプットできるようになってきたので、声を大にして伝えていきたいと思います。
そして、まずは自分の保育園に通ってくれている100名の園児の0歳~2歳の大事な時期。3歳以降は人数はグっと減りますが幼稚園へ進まれるお子さんの、非認知能力という人間力を育む幼児教育を進めていきたいと思います。
本や文献も沢山読みましたが、研修してくださった、世界基準の幼稚園を執筆された橋井さま。
一般財団法人日本キッズコーチング協会 (JAKC)の藤田様に心より感謝いたします。
私が学ぶことは全て自分の会社の仲間の子ども達に返っていくと思うとワクワクと自分の成長=現場の成長と考えると強く責任を感じます。
大事な未来ある子ども達への社会的責任を現場の皆さんと全うしていきたいと思います。
もっと詳しくあるのですが、話し出すとキリがないのでこの辺で。
私の幼児教育についての研究は続きます。。。
小村佳子